自邸(はじまり)

自邸の建築を夫婦で本気で考え出したのが昨年2021年の夏ごろ。

設計士の私と、法律を扱うような仕事をする主人とはやはり、土地に求めるもの、建物に求めることが異なってくる。

敷地を例にして言うと、

私は緑が多くて、景色の良い場所で、なんなら薪ストーブを焚いても誰も気にならないようなひっそりしたところがいいと思っている

主人はこれからの生活を考え、駅に歩いていけて、資産価値の高いところが良かったりする。

どちらも満たすとなると、なかなか見つからない。

今まで、話し合うことが好きで、お互い価値観は尊重しているし、人としても尊敬している。

ここで問題は、私の方が専門で熱量も多いため、フェアで物事を決めていくのはとってもムズカシイ!ということ。

どうしても熱弁をしてしまい、何度か不快な思いにさせてしまった。

じゃあ、主人よ 譲りなさいよ となるのかもしれないけれど、

夫婦の家だから、それはちがう。

私たちが住むのだから、私たち夫婦の家であるべきなんだ。

主人の考えていることは、後々書きますが、

そんながんじがらめな、、、と最初は思ったけれど、

それで設計ができないなんて、、、ただの言い訳じゃないかとも思えてきた。

ただただカッコイイ家が私はよかったのか、不便でも心地いい空間を目指したいのか

これからのくらしについて私はどう考えているのか

自分の設計の根っこの部分をちゃんと作るという大事なことをやる

それが自邸というものじゃないのか こう思い直したのです。

こうして、説得力を持って臨まなければいけない

とてもハードルの高い施主との家づくりが始まったのです。

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