設計をするとき、建築士は空間を創造することに重きを置いています
建築は一貫するメッセージを社会に投げかけるものでもあるからです
住宅設計は少しその中でも特殊で、普段使いできる、民芸と似ているなと思っています
なので、使い勝手とデザインが一致しており、心地よさをつくりだすようなものであってほしいと日頃から考えていますが、
環境設計や構造的な剛健性に対しては、そこまで重要視してこなかったというのが正直なところで、
デザイン優先で、そちらはおまけのような感覚で
おしゃれは我慢 どこかそうゆう風な気持ちがありました
ある日、主人が日本住環境出版の気密についての本を2冊購入してきました
自邸を設計するにあたって、一緒に読んでほしいとのことで
夫婦でまずは知識を深め、理解することから始まりました
(分かりやすく書いてありますので、住宅を建てる方にはぜひ読んでいただきたい本です)
建築でも住環境という分野があり、最近は特に重視されるようになってきているように思います
これまでも心地よさということを大事に設計してきましたが、断熱、気密といった性能性の向上もまた心地よさに通じるものであり、
建築体験的な心地よさだけではない住まいを実現するべきだと思うようになってきました