こども部屋は必要?

はやみかおり建築日記

土地も見つかり、気密断熱住宅の知識もついてきたところで、家の設計が本格的になりました。

土地を探しているときから、平屋で住めるようにある程度大きな敷地を探しており、

見つかった敷地は旗竿地ではあるものの90坪あり、奥の北側に川、西に公園の森、南が道に繋がる通路、という3方が人家と接していない、好立地でした

ここで夫がこども部屋離れ案を出してきました

子供はずっと住まわせる方針ではないため、成人して巣立った際に部屋を持て余すのは嫌だ

離れにすれば、趣味部屋など使い道があるという考えです

なるほど、面白いことを考えるものだなと思いましたが、うちには子供が3人(女、男、女)いまして、当時はみんな小学生だったため、防犯の面(都度鍵を閉めることができない)、利便性の面(夜中のトイレ付き添いなど)で実現しませんでした

もう少しこどもが大きくなっていて、施錠できる外気に面する通り土間を設けるようなつくりであれば、実現していたかもしれないですね

その頃の最適解、こども部屋はドミトリーのように、ベッドサイズ(1.2m×2.2m)分が個人の所有空間で、一つの部屋を3人でシェアする相部屋というかたちをとることになりました

天井は勾配天井で高いので、2段ベッドにするか否かは各々に選んでもらい、下2人は2段ベッドで、下の空間はおもちゃや本の収納に、一番上の子はベッド下に収納という構成です

親が言うのもなんですが、3人ともとても仲が良くて、上の2人が中学生になった今も3人部屋で楽しそうにしているので、我が家には合っていた気がします

家というのはその時はすごく必要であっても、短い期間で不要になっていくものもあり、普遍的につくることも大事になってくるのですが、狭い日本の住宅では普遍的な空間と限定的な空間を上手に組み合わせる必要があり、よくよく考える必要があります

住み手の考え方や生き方にもつながってきますので、大事にしていきたいところです

私は小さい家にずっと憧れがあったので、思いっきり小さくするところと贅沢に取るところを見極めて5人家族ですが、最終的に87㎡(26坪)の小さな家を設計することになりました